画像の知識

人の目とマシンの目の違い

こんにちは、南野です。

突然ですがクイズです。
左の2つの画像で異なる部分はいくつあるでしょうか?

正解は・・・↓

クイズでの二つの画像を重ねると、大小、長さ、位置、色など、異なる部分が8箇所あることが分かります。

実はこれ、以前のHPで載せていたのですがリニューアルで消えてしまったので今回のブログの中で再掲載させていただきます。

1.人の目とデジタル処理の違い

人の画像認識能力は非常に優れているといえます。特にパターンマッチングの能力などは大変優れており、例えばこの文章をお読みの間も、脳では常にパターンマッチングの処理をしているといえます。たとえ文字がかすれていても、汚れていても大概の文字を読めてしまうのは、ひとつに「あいまいさ」を補完する能力に長けているからだといえます。

一方で苦手な分野もあります。それもまた「あいまいさ」に由来するものですが、「見落とす」という言葉に表されるように、あるパターンに埋もれた「本来あるはずのものが無い」「無いはずのものがある」ものを瞬時に認識する分野などもその一つです。

デジタル処理はこのような違いを自動検出することを得意とします。

2.人間の見方に近いアルゴリズムの導入

前述の内容とは逆説的になりますが、実際の応用の現場では様々な外乱があり同じサンプルを撮影しても全く同じ画像にはなりません。そのため前述のデジタル処理を直接応用した場合、多くが不良品(良品と異なる)として認識されてしまいます。

これを解決するため、EasyInspectorは色彩明度的な許容範囲設定のほかに「位置ズレ補正」や「照合レベル」設定機能を持ち、人間の見方に近い「位置・寸法的なあいまいさ」の処理を可能にしています。言い換えますと「位置が多少ずれているだけなのか、それともあるべきものが本当に無いのか(またはその逆)」を区別して判定を行うアルゴリズムを組み込んでいます。このアルゴリズムにより画像の歪みや外乱を吸収し、より確実な判定を可能にしています。


これからも時々、面白そうな記事は旧HPから抜粋して載せたいと思います。

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