工業製品用

EasyInspector2(AI汎用外観検査)

EasyInspector2 (イージーインスペクター2)は品質管理、受入検査 出荷検査 インライン検査、遠隔検査のための汎用画像検査ソフトです。AI(ディープラーニング)とルールベース(手続き型)の処理を同時に実行し、様々な検査・確認作業を自動化します。

EasyInspector2 3大特徴

1 汎用性の高い多彩な検査機能

複数の検査内容を一括検査できます

ひとつの検査設定には最大で999個の検査枠を設定できます。検査枠に対して個別に使用する機能を設定でき、複数の検査内容を一括で検査可能です(※同一の照明条件下に限ります)

2 直感的な簡単検査設定

一般的なWindowsアプリを使う感覚で、ソフトのインストールや検査設定ができます。

  1. 難しいプログラミングの知識は不要で、「厳しい」「甘い」など直感的に検査設定ができます。
  2. 寸法角度検査のエッジ(色や明るさの境目)検出も、視覚的に検出したいエッジが”どちら側にあるか”を選ぶだけ。

1)色判定許容範囲の設定(色比較検査)

2)検出エッジの項目選択(寸法角度検査)

3 拡張性の高い外部制御機能

特別な知識が無くてもI/Oユニットを使用することでスイッチやパトライト、ブザーなどの機器と簡単に連携できます。ユニットとパソコンはUSBケーブルで接続し、入出力機器は線を繋ぐだけ(※機器の仕様は必ずご確認ください)。

外部アプリケーションとの通信や、PLCとの連携にも対応しております。 Socket通信コマンドやRS232C通信コマンドを利用して検査トリガーをかけたり設定を切り替えたりなど、EasyInspector2を自在に制御可能です。コマンドリストやサンプルプログラムはダウンロードページにございます。

 インテリジェントI/Oユニット

このような検査ができます

ネジの打痕検査(AI物体認識)

ベアリングの欠陥検査(AI物体認識)

ゴムのふくれ不良(AI物体認識)

トマトの傷検査(AI物体認識)

サバからアニサキスを検出(AI物体認識)

野菜の中からカエルを発見(AI物体認識)

アルミダイカストの傷・打痕検査(AI物体認識)

アルミダイカストの穴バリ検査(AI物体認識)

箱内部品のカウント(AI物体認識)

金属刻印のOCR(AI OCR)

基板パターンとシルク印刷の欠陥(マスターとの比較)

電子部品の向きの検査(指定色の有無)

コネクターの配線色の検査(指定色の有無)

印刷の間違い・カスレの検査(色比較抽出+粒子カウント)

ナットの計数と異品の検出(色比較抽出+粒子カウント)

飲料キャップの黒ブツの検出(傷・ブツ検出)

凹凸のある表面上に発生した傷の検出(傷・ブツ検出)

機械部品の寸法と角度の検査(位置・幅測定 / 角度測定)

QFP部品の半田ブリッジの検査(明線暗線カウント 間隔変化)

紙の枚数のカウント(明線暗線カウント 間隔変化)

バーコード読取(バー/2Dコード)

OCRの読取とバーコードでの読取文字を比較(バー/2Dコード)

電圧・電流などの規格値の読取と確認(OCR 文字認識 )

IC部品のレーザー刻印の印字読取(機械学習OCR)

LEDバーメーター、リニアアナログメーター、フローメーターの読取(メーター表示の読取)

回転式アナログメーターの読取(メーター表示の読取)

7セグメントの読取(デジタル7セグ表示読取)

制御盤のランプのON/OFFの読取(ランプON/OFF読取)

検査時間の目安※(10ヶ所の検査) 130万画素:0.5秒 300万画素:1秒 1000万画素:2秒 ※検査内容とPCの性能により異なります。

動画例

↑ プラ成型品のショート(欠け)検査(マスター画像との比較)
↑ 水色部品の欠品、金色マーカーの逆向きの不良の検査(指定色の有無)

納入実績と用途

複数回リピートでご購入いただいている会社様を中心に掲載しております。※『旧:EasyInspector』による納入実績を含みます。

家電メーカーP社様電化製品の電子基板の組み立て検査
トラック・バス等大型自動車メーカーI社様大型バンパー組み付け検査、帳票文字認識
自動車用樹脂部品メーカーA社様樹脂部品のショート検査、ゴム部品の寸法検査
自動車用エレクトロニクスメーカーD社様自動車用制御機器の電子基板上の部品の有り無し、極性検査
自動二輪車メーカーY社様オートバイ用カウルの組み立て検査
釣具、自転車用部品メーカーS社様出荷時の製品識別、ラベルの正誤検査
電子基板・センサーメーカーN社様番号シールの文字認識
大型自動車・建設機械用プレス品メーカーP社様プレス品の形状検査、品番ラベル良否検査
楽器メーカーY社様ピアノ鍵盤の形状検査
複合機メーカーF社様製品シールの正誤検査
自動車用ゴム製品メーカーT社様自動車ドア用防水ゴムの欠陥検査
家電メーカーM社様機器の組み付け検査とシールの正誤検査
自動車用エレクトロニクスメーカーA社様カーナビゲーションシステム等電子基板検査、アセンブリ検査
ベアリングメーカーS社様鉄鋼製品の刻印検査
プリンターメーカーR社様出荷製品の梱包状態、識別他
家電メーカーP社様放送機器のアセンブリ検査
電子機器製造メーカーM社様遊戯機LED点灯検査
PC用部品、制御機器メーカーY社様電子基板の部品検査
プリンタ・複合機メーカーO社様電子基板の手挿入部品の向き、有り無し検査
電子楽器メーカーY社様電子楽器のアセンブリ検査
電気部品メーカーC社様AC-DCコンバーター電子基板の検査(チップ部品有り無し他)
納入実績

機能と価格

EasyInspector2の機能・価格、システムの基本構成と、低価格の画像検査システムが実現できる理由について説明しています。

画像検査システム基本構成

お手持ちのパソコンとカメラがあれば、ソフトのご購入だけで検査装置を構築することができます。

  • 対応スペック 対応 OS:Windows10、11
  • CPU:Corei7 以上 推奨
  • RAM:8GB 以上 推奨
  • AI 機能を使用する場合は Nvidia 社製の GPU が必要です。詳細はお問い合わせ下さい。
  • 対応画素数:3600 万画素まで対応(510 万画素以上はオプションが必要になります)
  • 対応ビット:64 ビットのみ
  • 対応 カメラ:Daheng、Basler 社製のカメラ または DirectShow 対応カメラ

※上記推奨スペックは動作を保証するものではございません。ご購入の際には無料評価版ソフトで事前にご確認頂きますようお願い致します。また推奨外の OS(XP、Vista、7、8)はサポートの対象外となりますので予めご了承下さい。

低価格で実現できる理由

販売の最小単位はソフトウェア:
従来の画像検査装置としての機器一式での販売とは異なり、EasyInspector2は市販のパソコンにインストールし、カメラを接続して頂くことで画像検査装置としてお使い頂くことができるソフトウェアとして販売されています。これにより、お手持ちのパソコンとカメラがあれば、ソフトのご購入だけで検査装置を構築することができます。ご導入に当たっては、お客様の検査品に合わせて カメラ、照明、ソフトの設定を弊社が電話とメールでしっかりサポートします。もちろん、画像検査システム一式としてお客様の製品に合わせた外観検査機も製作しています。

汎用性の追究:
「より広い機種のカメラ・レンズに対応する」、「より多くの画像処理機能を取り揃える」を目的に、EasyInspector2は進化を遂げてきました。それにより顕微鏡レベルの検査からトラック部品の検査まで多様な分野でお使い頂き、ソフトウェア開発のコストが広く分散されています。また、PLCや他のソフトからの制御を容易にするインターフェース(RS232C・LAN・I/Oなど)も装備し、自動生産ライン内にも導入できるように設計されています。

ミニマムの追究:
ソフトの機能・性能の向上にかかる開発費用以外の部分を最小限に抑えることで、全体としてコストパフォーマンスの高い製品を追究しています。EasyInspector2の価格には営業担当者の人件費や交通費などの費用は転嫁されておりません。デモンストレーションは随時行っていますが、原則として社内デモスペースで弊社技術担当者が直接デモを行う方法を取らせて頂いております。また遠方のお客様には検査品サンプルをお送りいただき、社内でカメラ・照明とソフトの検査設定を行い検査の可否を検討するサービスや電話・メールでの技術サポートサービスを用意しています。

費用対効果

もう一人検査員を増やしますか?
「加工不良が出る」「異物が混入する」「組み立てミスが出る」。。これらは稀にしか発生しないかもしれませんが、チェックをしなければ不良が流出してしまいます。しかし工程毎に検査員を配置するのではコスト負担が増大する上、体調や習熟度によって見落としが発生しがちです。

機械の目(マシンビジョン)は常に一定の検査性能を発揮するという点で優れています。例えば検査の第一段階を機械の目で行い、第二段階を検査員の目で行うようにするだけで検査員の負担を数十分の一から数百分の一に減らすことができ、不良の流出の可能性を大幅に低減できます。機械の目で一定以上正確に判定できるのであれば検査は機械の目に任せ、検査員は別の製造工程に回ることもできます。

EasyInspector2は1か月あたり数千円のコスト(※)で「機械の目」を実現します。

検査記録の自動化(トレーサビリティ)
良品、不良品の検査で記録を取る必要がある場合、目視のみの検査では人の手による帳簿の記入やデータ入力が必要になります。EasyInspector2は検査を行った際の画像を自動保存できるほか、寸法、角度をはじめとしたすべての検査結果の数値を自動的に保存できるため、検査記録の自動化に大いに役立てることができます。例えば複数個所の寸法チェックが必要な金属加工では、これまで1製品90秒かかっていた測定+記録作業が3秒に短縮できました。

※20万円程度で導入したシステムを2年間使用した場合の1か月あたりのコストは約9,000円になります。

機能

価格(ダウンロード版)

画像処理パッケージパッケージ価格検査モード個別価格
CL(Color)
パッケージ
198,000円マスター画像との比較60,000円
指定色の有無60,000円
色比較抽出+粒子カウント60,000円
傷・ブツ検出60,000円
MS(MeaSure)
パッケージ
148,000円位置・幅測定60,000円
角度測定60,000円
明線暗線カウント 間隔変化60,000円
RD(ReaDing)
パッケージ
148,000円バー/2Dコード60,000円
OCR(文字認識)60,000円
機械学習OCR60,000円
CP(制御盤・ControlPanel)
パッケージ
148,000円メーター表示読取60,000円
デジタル7セグ表示読取60,000円
ランプON/OFF読取60,000円
AI(ディープラーニング)機能
AI物体認識240,000円
AI OCR※ A I 物体認識もセットで必要となります120,000円
AI セグメンテーション360,000円
初回購入時に必須となるオプション
AI学習AI物体認識・OCR・セグメンテーションの学習を行うことができます360,000円
※すべて税抜き価格です

■ 画像処理パッケージ
AI以外はパッケージ(CL,MS,RD,CP)単位での販売となります。またオプションで単機能の選択が可能です。
単機能単位でアップグレードが可能です。
 例:パッケージ+単機能
  CLパッケージ (198,000円)+機械学習OCR(60,000円)
  ⇒ 購入後、製品の幅を取る必要が出てきた場合、
  寸法測定機能【位置・幅測定 60,000円】の単機能追加が可能です。
 

■ AI(ディープラーニング)
【ソフトウェア構成例】
 例1:AI機能すべてを使用したい AI学習 + AI物体認識 + AI OCR
 例2:物体認識だけ学習ありで使用したい AI学習 + AI物体認識
 例3:物体認識だけ学習なしで使用したい AI物体認識
 例4:OCRを学習なしで使用したい AI物体認識 + AI OCR (物体認識も使用できます)

オプション機能

オプション名仕様価格
高画質5.1M 以上510万画素以上の画像処理
※基本システムでは500万画素まで対応しています
98,000円
マルチカメラ2台1台のPCに2つのEasyInspectorを起動する場合に必要です。39,000円
マルチカメラ3台1台のPCに3つのEasyInspectorを起動する場合に必要です。59,000円
マルチカメラ4台以上1台のPCに4つ以上のEasyInspectorを起動する場合に必要です。98,000円
複数マスク検査枠ごとにマスクを切り替える場合に必要です。29,000円
円環の検査枠円、楕円、ドーナツ型の検査枠を使う場合に必要です。29,000円
拡張コマンド1標準コマンドに加え T1, M1, P, LK, UL
(標準コマンドは S, TO, MO, E, TR )
49,000円
拡張コマンド2拡張コマンド1に加え T2, T10, VC, M?, LJ, DS, OP,
WM, FS, WR, CS, RS
(拡張コマンド2をご購入の場合拡張コマンド1は不要です。)
98,000円
マルチコントローラ複数のEasyInspector2を起動、マスター画像を切り替えたり
検査結果を総合的に判定したりすることができます。
I/O, RS-232C, Socket通信などの制御に対応しています。
59,000円
インテリジェントI/OユニットPLCからのI/O出力、手押しスイッチ、パトライト等と連動します。
I/Oの切替で32通りのマスター画像を切替できます。
69,000円
※すべて税抜き価格です

■オプション機能を追加する場合
基本、ライセンスキーを送っていただき、弊社でオプション機能を書き込み、返送いたします。

■開発・評価用フルオプションライセンス
開発や運用への適合を評価するためのフルオプションライセンスをご用意しております。開発・評価用フルオプションライセンスは再販や販売本数に制限がありますが、通常のフルオプションの費用より低価格に設定されているため様々な用途で本ソフトウェアをお試しになりたいお客様にメリットがあります。お問い合わせください。

高価格画像検査装置との違い

検査スピード:
検査内容にもよりますが、高価格画像検査装置では1秒間に数十回の検査ができるものも多数有ります。EasyInspector2でも検査内容によっては同等の速度が出ますが、コンベア上を高速で移動するものを検査するのには適していません 。EasyInspector2は止まっている製品の多数の個所を(999か所まで)、必要に応じて高解像度で検査する用途に適しています。検査にかかる時間は一般的に300万画素で1秒程度です。

専用機と汎用機:
例えば印刷物用途、金属部品用途、電子基板用途など、専用機は検査対象が明確なためカメラ・照明やソフトの機能が予め絞り込まれています。EasyInspector2は汎用性の高いソフトのためカメラ・レンズや検査項目の選択肢が多く、その分、検査対象物によっては最適な設定を行うためのノウハウが必要になる場合があります。そのためスカイロジックではサポートデスクを用意しており、検査対象に応じたカメラ・照明・ソフトの設置設定提案を行っております。

ソフトウェア評価版について

  • ホームページからEasyInspector2評価版をダウンロードしていただきますと、60日間は無料で(ライセンスキーなしで)お使いいただけます。ライセンスキーをご購入され、パソコンに差し込むことにより正式版となります。評価版は検査中に「評価期間は60日です。ご購入の際はソフトウェア販売元にお問い合わせ下さい。」というメッセージが出ます。正式版は、無期限で検査中も制限なくお使いいただけます。
  • ソフト起動時に評価版である旨の確認ダイアログが表示されます。
  • ランダムなタイミングで評価版確認ダイアログが表示されます。
  • ダウンロードが難しいお客様へは、USBメモリ版もございます。プラス2000円でソフトウェアの入ったUSBメモリとライセンスキーをお送りいたします。USBメモリ版をお求めの際には、ご購入の際に「USBメモリ版希望」とお書き添えください。

EasyInsepector2 構成例

EasyInspector2の構成例を紹介します。

手置き+手押しボタン

作業者が手置きで製品を置き、押しボタンにより合否判定する最も簡単な構成です。
インテリジェントI/Oを使うことにより、押しボタンでの検査開始や結果のランプ表示などが可能になります。

連続検査による監視

光電センサーの前を製品が横切って光を遮断するとPLCによってEI2が検査を行い、OK/NGの判定をします。
NG出力にブザーを接続することによりコンベア上の異物や欠陥を検出した場合に赤ランプを点灯+ブザーを鳴らすなどの運用が可能です。

PLCからのコマンドで動作

ロボットや搬送系などとタイミングを合わせて撮影することができます。
PLCはNG品をロボットに排出させるなど、判定結果に応じてロボットや搬送系の動作を制御することができます。

上位システムとの連携

RS232CやSocket(TCP/IP)で上位システムと連携します。OK/NGの判定だけでなく、検出された物体が何であるか、個数は何個か、また検出された画像内の座標などを上位システムに返すことができるため、これらの結果をもとに上位システムがより複雑な判断を行うことが出来ます。

拡張性の高い外部制御機能を搭載

インターフェイスにより外部からの制御や通信が可能です。特別な知識が無くてもI/Oユニットを使用することでスイッチやパトライト、ブザーなどの機器と簡単に連携できます。
ソケット(TCP/IP)通信
シリアル(RS232C)通信
インテリジェントI/Oユニット

ユニットとパソコンはUSBケーブルで接続し、入出力機器は線を繋ぐだけです。(※機器の仕様は必ずご確認ください)プログラミングができる方であれば様々なコマンドを利用して検査トリガーをかけたり設定を切り替えたりなど、EI2を自在に制御可能です。

コマンドリストやサンプルプログラムはダウンロードページにございます。

実用構成例

メーター・ランプなどの装置の監視にEasyInsepector2を使った構成例を紹介します。

■用途

  • メーター、ランプ、数値の読取
  • 人の侵入の確認
  • バルブやレバーの状態の読取

監視モニターや稼働監視システムで監視を行う場合、目視による見落とし(人的ミス)が発生するリスクがあります。

EasyInsepector2を活用

監視モニターをカメラで撮像し、EasyInsepector2で検査を行うことにより目視による監視が自動化できます。

さらにモニター分配器を使うと…

上記図のような構成にすると、装置から出力された映像をコンバーターを介して直接PCへ取り込み、検査をすることができます。カメラでモニターを撮像し検査を行うよりも、鮮明な映像から対象物の検査を行うことが出来、カメラも邪魔になりません。

弊社で試した構成

■ I-O DATA HDMI⇒USB変換アダプター GV-HUVC/E
■ GREENHOUSE HDMI分配器 GH-HSPE2

その他の構成

アナログカメラとの接続

DVIでの接続構成

お気軽にご相談ください。

「こんなことできるの?」といったご相談、弊社は大歓迎です!
疑問・質問をお持ちの方は、ぜひお気軽に問合せページよりご連絡下さい!

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