EasyInspector2/DeepSky に関するご質問
他社の産業機器メーカーが販売している高価な画像コントローラーとの大きな違いは何でしょうか?
高価格画像検査装置との違いは下記の通りです。
検査スピード:
検査内容にもよりますが、高価格画像検査装置では1秒間に数十回の検査ができるものも多数有ります。EasyInspector2でも検査内容によっては同等の速度が出ますが、コンベア上を高速で移動するものを検査するのには適していません 。EasyInspector2は止まっている製品の多数の個所を(999か所まで)、必要に応じて高解像度で検査する用途に適しています。検査にかかる時間は一般的に300万画素で1秒程度です。
専用機と汎用機:
例えば印刷物用途、金属部品用途、電子基板用途など、専用機は検査対象が明確なためカメラ・照明やソフトの機能が予め絞り込まれています。EasyInspector2は汎用性の高いソフトのため様々なメーカーのカメラ・レンズに対応しており、検査項目の選択肢が多いです。その分、検査対象物によっては最適な設定を行うためのノウハウが必要になる場合があり、そのためスカイロジックではサポートデスクを用意して検査対象に応じたカメラ・照明・ソフトの設置設定提案を行っております。
英語で表示することはできますか?
言語の切り替え(日本語⇔英語⇔中国語)の切り替えは詳細設定画面で行うことができます。
EasyInspector2の場合:
メイン画面 -> メニュー -> システム設定 -> その他の設定 -> 次回ソフト起動時から有効 -> 言語/Language
DeepSkyの場合:
メイン画面 -> システム設定 -> 次回ソフト起動時から有効 -> 言語/Language
OS:使用されるOSによって自動で切り替えます
Japanese:日本語で表示します(英語OSでは文字化けします)
English:英語で表示します
Chinese: 中国語で表示します
アップグレードしたいのですが、アップグレードの価格はありますか?
はい。ございます。機能追加などのアップグレードは原則として追加機能分の差額+手数料で承っております。詳細の価格、お見積りのご依頼につきましてはお問い合わせページよりお問い合わせ下さい。
画像検査ソフトだけでなく、システム全体として導入したいのですが。
弊社では自社内設計のほか、システムインテグレータ様のご協力によるソフトウェア・ハードウェアを合わせたトータルシステムの御提案もさせていただいております。ぜひご相談いただければ幸いです。
弊社検査システムの画像処理エンジンとして使用することは可能ですか?
はい。下記のソフトウェアインターフェースを有しており、外部ソフトウェアおよびハードウェアと連携して合否判定を行うことができます。
I/Oによる検査トリガ+OK/NG出力(シーケンサ用)
ソケット通信(他のアプリケーションまたは遠隔PCから制御)
RS232C(他のPC・シーケンサから制御)
現在EasyInspector2を使用していますが、購入していない他の機能を評価したいと思っています。どのようにしたらいいですか?
すでにEasyInspector2のUSBキーがPCにささっている場合、未購入の機能(検査モード)はグレーで表示されています。グレーになっている機能も他の機能と同様にご使用いただけますが、機能を使用すると「機能評価版」モードとなり、評価版ご使用中であることをお知らせするダイアログが時々表示されます。
機能を追加するなどのカスタマイズはできますか?
はい。次のカスタマイズを承っております。
・システムインテグレータ様向けOEMソフトのカスタマイズ
・エンドユーザ様向けの特定製品向け検査システム
EasyInspector2の検査枠は最大でいくつまで設定できますか?
検査枠は999カ所までとなります。各検査枠で独立した設定を行うことができます。
横一列の検査枠や縦×横の検査枠を自動的に生成できませんか?
はい。できます。「複数枠操作」ボタンを押して表示される画面では検査枠を複数に分割したり、選択した検査枠を一括操作したりすることができます。
カメラの条件を変更した場合、「設定を全枠に適用」をする必要がありますか?
例えばカメラの設定を変更したために明るさが極端に変わってしまった場合、マスター画像を現在の明るい画像に更新するか(マスター画像との比較モード)、指定色の変更(指定色による検出モード)が必要になる場合がございます。AIの場合は再度アノテーションを行うか、輝度変化の水増しを行って輝度の変化に対応できるような学習を再度行うことをお勧めします。
あらかじめ登録した基準画像を元に位置補正はできるのでしょうか?
EasyInspectorで検査する際に「位置ズレ補正」機能を有効にしていただけますと、予め登録されているマスター画像に合わせて「縦横」ならびに「回転」のずれ補正を行うことができます。
検出ができる最小の大きさや寸法が測定できる精度はどれくらいですか?
検出ができる最小の大きさは主にカメラの解像度に依存します。例えば10cm x 10cmの大きさのものを200万画素のカメラ検査する場合、200万画素のカメラは1600x1200ピクセルのため、1ピクセルあたりの解像度は100mm / 1200pixel=約0.1mmとなります。従いまして0.1mm程度の大きさのものから検出が可能です。
安定した検出を行うためにはこの2倍から3倍の余裕を考慮した方がよいため、0.2mm-0.3mm程度のものから検出可能とお考えいただければ幸いです。寸法精度も同様に、0.1mm-0.3mm程度の精度とお考えいただければ幸いです。さらに精度が必要な場合は撮影範囲を拡大して複数のカメラを使用したり、カメラの解像度を高くするなどの対応が可能です。
撮影についての指導をしていただけないでしょうか。
【質問詳細】御社のソフトで構築したいのですが、小ロットの検査が多い弊社では、焦点距離の固定、照明の固定の下で最適の条件を固定して、マスター作成をする必要があります。カメラや照明についてのテクニックについて、出来ましたら指導していただけないでしょうか。
【解答】カメラとソフトの御準備ができましたら、一度弊社宛にお電話いただけますと大変助かります。設定の手順等について詳細をWeb会議またはお電話でご説明させていただければと思います。
2000万画素のカメラを使用できますか?
はい。可能です。EI2は500万画素以上のカメラをご使用の場合はオプションの費用が掛かります。画素数の上限は特に設けていません。弊社では一億画素程度まで動作の確認を行っております。
スキャナから取り込むことはできますか?
スキャナで一旦高画素の画像を取り込み、その一部を切り出した画像ファイルをEasyInspector2やDeepSkyに検査をさせているケースがございます。
手順としては:
・別アプリケーションがスキャナの画像を取り込み、検査したいエリアを切り出してファイルに名前をつけて保存
・その画像ファイル名を指定してEasyInspector/DeepSkyに対して検査命令を出す
・EasyInspector/DeepSkyが別アプリケーションに対し検査結果を返す
という形で実現可能かと思います。
製品の上面と側面を同時に検査したいのですが。
異なる面を一度に検査するには次の方法がございます。
・鏡を利用した検査
例えば製品の両側に鏡を設置いただきますと1台のカメラで正面、右側面、左側面の3面を捉えることが可能となります。正面と側面ではカメラとの距離差が若干生じますが、焦点深度が十分深い場合にはこの方法で実際に3面を1台のカメラで撮っていただいております。
・複数カメラを使用した検査
鏡を利用した場合、3面を撮影するために画角を広くとる必要があることから各面の画像解像度が低下しますが、複数カメラを使用した場合、カメラの撮影条件を個別に設定できるため、より高精度な検査が可能です。
カメラを2台接続しているとき、外部(装置制御PC)からコマンドで2台とも登録画像の切替をすることはできますか?
はい。1つ目の方法としては「マルチコントローラ」ソフトを使用する方法です。カメラを2台接続している時はEasyInspector2/DeepSkyも2つ起動している状態になります。「マルチコントローラ」に対して設定切り替えの命令を出すと、それに紐づけされた設定がEasyInspector2/DeepSkyに反映されます。
2つ目の方法としては外部から直接それぞれのEasyInspector2/DeepSkyに命令する方法です。初期的にはEasyInspector2の場合Socketポートが8000と8001、DeepSkyの場合は8500と8501の設定になっています。Socket通信のチェックボックスをONにし、再起動することでSocket通信によるコマンド受付ができる状態になります。外部から所定のポートに対して命令を送ることによりそれぞれ個別に命令を出すことができます。コマンド詳細は下記PDFを参考にしてください。
「通信コマンドリスト」(PDF)
パソコンにカメラ2台つないで、イージーインスペクターを2つ起動させてそれぞれで判定するようにしたいのですが、同時に或いは順次判定を行うということになるのでしょうか。
【質問詳細】パソコンにカメラ2台つないで、イージーインスペクターを2つ起動させてそれぞれで判定するようにしたいのですが、パソコン画面上ではそれぞれの画面で検査開始をクリックして検査するしか無いようですが、USBI/Oユニットを用いることで、2つ立ち上げたそれぞれのイージーインスペクターが同時に或いは順次判定を行うということになるのでしょうか。
【解答】複数カメラを使用する場合は「マルチコントローラソフト」(カメラ2台まで無償)を使用します。 このソフトの「検査」ボタンを押すか、このソフトに対してI/Oから検査トリガをかけることで複数のEasyInspectorが自動的に検査を行い、その結果が総合判定としてマルチコントローラに表示、I/Oに出力されます。2つのEasyInspector2へは、ほぼ同時に検査開始命令を出すか、一つのEasyInspector2で検査が完了した後に次のEasyInspector2に検査開始命令を出すか選択することができます。
基板が大きいものにつきましては、撮影ポイントを変更して検査を行うのでしょうか?
検査内容によりますが、ほとんどは高解像度のカメラで1回で撮った方が楽かと思います。撮影ポイントを変更して撮る場合の例としては、
・基板が50cmの大きさで、両端の1cm角の部分だけそれぞれ拡大して検査したい
・基板の裏面も同時に検査したい
など、1台のカメラでは撮影できない場合などに限られてくるかと思います。また、ポイントをロボットなどで変更する他に複数ポイントを複数カメラで撮影する方法もございます。費用や効率の点でどれがベストであるかについては検査項目や検査に許容される時間によって変わってまいります。
大きな基板の場合、カメラを複数使用した方が精度いいですか?
はい。カメラ2台であれば少なくとも解像度が倍になりますので精度は向上するかと思います。ただ、処理時間も長くなり、必要なメモリも大きくなります。ます。1000万画素を超える高画素カメラの場合、使用できるカメラの台数は最大で2台程度が目安とお考え下さい。
ラベルの検査の場合、マスターと比較物がまったく同じ配置になりません。 マスターの一部分と比較物の一部分を比較するのは可能でしょうか。
はい。例えばラベルごとに検査枠を設定し、各検査枠にて位置ズレ補正を行うことにより画像の部分部分で補正を行いつつ比較を行うことが可能です。
ビスの有無の他に、ビス締めつけが甘い状態(浮き)なども一緒に検出させたい
目視で確認できる差異があればAIの物体認識で検出するのが最も良いと思います。正しい状態を10枚程度、緩んだ状態を10枚程度撮影して学習させてみてください。この時、締め付けが正しいものと浮きがあるものの中間の状態(どちらか人でも判別しにくい物)を作ることができますが、このような状態の画像は学習データには含めないことをお勧めします。人で判別しにくいものはAIでも判別しにくいため、判別しにくいものを無理に分類したものを学習させることによって判断の精度が下がることがあるためです。
1台のPCに多数のカメラでを同時に判定が可能ですか?
【質問詳細】工業用カメラ(130万画素)で撮影した画像を評価版イージーインスペクターでテストをおこなったところ、合否判定が可能であることが確認できました。よって弊社システムへの採用を前向きに検討していますが、弊社のシステムでは1台のPCで最大16の画像を同時に判定する必要があります。同時でなくとも、画像を切替えて16画面を1分間のうちに処理できれば良いです。そこで上記の使用方法で、イージーインスペクターで可能であるのか?についてごお聞きしたく、宜しくお願いいたします。
【回答】ご想定の使い方の場合、EasyMonitoring2の方が適合しているかもしれません。EasyMonitoring2はIPカメラ(ネットワークカメラ)またはDirectShowカメラを切り替えながらEasyInspector2に検査を実行させる仕組みです。EasyMonitoring2であれば100台のカメラにも対応可能です。IPカメラを使用する場合は切り替えに1秒程度、検査に1秒程度とカメラ1台につき計2秒程度かかります。DirectShowカメラの場合、動画のストリーミングが安定するまでに3,4秒かかるため、切り替えの周期は5秒程度必要になります。
EasyInspectorを1台のパソコンで複数起動する方法を教えてください。
複数起動の方法1
スタート > 「名前を指定して実行」を起動し、
“C:\Program Files\SKYLOGIQ\EasyInspector2\ei2.exe” 0
のように0,1,2,3の通し番号を引数として付加してEasyInspectorを起動します。
複数起動の方法2
VisualBasic, C#などのソフトからShellExecute関数を使用して起動することができます。
下記説明書の最終ページに起動方法の説明がございます。
「通信コマンドリスト」(PDF)
検査対象が同一のものではない混流検査で、検査ファイルをその都度読み込んで設定しなければならない操作を自動化出来ないでしょうか。
【質問詳細】検査対象が同一のものではない混流検査では検査フアイルを都度、読み込んで設定しなければならないと思います。この操作を自動化出来ないでしょうか。例えば、検査品に特定のマークを付けておいて、このマークに相当する検査条件フアイルを自動ロードして検査に移るなど。
【解答】測定条件ファイル(マスター画像)は外部からの命令によって切り替えることが可能です。外部とは同じPCの別ソフトや別PC、PLCなどです。命令はソケット通信またはRS232Cを経由して送ることができます。例えば同じPCの別ソフトにマスター画像切り替えの制御を行わせる場合、下記の手順でご希望の動作が可能になるかと思います。
・AI物体認識で製品の種類を認識する
・認識した種類に応じて外部ソフトから適切な検査設定を読み込ませる
・再検査して合否判定
検査時間をもっと短くしたいです。
【質問詳細】EasyInspector2では1サンプルあたりの検査時間(typ.):0.5秒~0.7秒との事ですが当方、WIN10、セレロンではかなり時間がかかり ました。カメラ3台接続で検査時間2~3秒で終了させたいのですが。
【回答】検査時間は「位置ズレ補正」の設定の仕方で大きく変わってまいります。現在は全ての枠で「おまかせ」になっていませんでしょうか。検査時間を短くするには最初の枠(枠1)のみ「手動」-「特徴認識」に設定し、また位置合わせ枠もできるだけ小さく 設定します。またサーチ範囲もできるだけ小さくし、治具等である程度 位置決めが正しく出来るように工夫します。 2以降は「自動」-「前枠での移動量を適用」に設定します。
部品の有無の検査を行っていますが、画像のその他の部分のズレを拾ってしまい、うまく検査できません。
EasyInspector2で部品の有無の検査を行う場合、原則的には「指定色による検出」を選択し、検査枠の中で部品の色を指定する方がより安定した検査をすることができます※。なお、この場合部品の色の検出があれば合格となりますので「ピクセル検出率合否基準値」の部分で「基準値を超えた場合」に「合格とする」を選択してください。基準値は部品がある時の検出率の半分程度に設定します。
※AI物体認識を使用することでより簡単かつ正確に部品の有無検査を行うことができます。
スイッチがONされた時に検査を開始する様にしたいのですが、デモ機の借用はお願い出来ますでしょうか。
【質問詳細】白のプラスチック板上の白リベット(1000mm*700mm)、最大数量50個、部品間距離;50mmの部品を推定設備、パソコン1台、EasyInspectorをインストールし、130万画素カメラ4台、USB-IOユニットと スイッチ1台を使用して、スイッチがONされた時に検査を開始する様にしたいと考えております。 以上のような案件で具体的に導入を検討しておりますが、デモ機の借用はお願い出来ますでしょうか。
【解答】デモ機につきまして手配可能な機器は下記のものでございます。
・カメラ(130, 160, 300, 500, 1200, 2000万画素)、レンズ(6mm広角、12mm、25mm、35mm、50mm)、検査スタンド、USB-IOユニット x1 ・スイッチ
貸出期間は原則2週間とさせていただいておりますが、延長を御希望の場合はお知らせいただければ幸いです。
複数のカメラを使用した検査の場合、「マルチコントローラソフト」を使用すると思いますが、 I/Oユニットは使えますか?また、このときなにか設定は必要ですか?
はい。ご使用いただけます。I/OユニットはPCからはCOMポートを使用する機器として認識されるため、マルチコントローラでCOMポートからの命令を受信する設定にする必要がございます。マルチコントローラがI/Oユニットからの検査命令を受信すると、複数起動されたEasyInspector2またはDeepSkyに検査命令を送信します。検査命令送信後、全てのEasyInspector/DeepSkyから合格の応答があったときのみOK信号を出します。START信号、OK/NG、BUSY信号につきましては、EasyInspector/DeepSky単体でご使用になる場合と同じ形式で入出力されます。
マスター画像をプログラムから自動的に切り替えたいのですが。
測定結果でNG判定された部分を拡大して見る事は可能なのでしょうか。
はい、可能でございます。見たい部分をダブルクリックいただけますと画像が拡大いたします。再度ダブルクリックしますと元の大きさ(全体図)に戻ります。「目視で再確認」の機能を使用しますとNGの部分だけ順番に表示・確認することも可能です。
USB I/Oとその他(RS232やソケット通信など)による制御の違いは何ですか?
USB I/Oは設定されている複数の検査枠のOKのANDをとり、全てOKの場合のみOK出力、一つでもNGがありますとNG出力を行うようになっております。NGの場所は画面上に表示されますが、各枠の合否や測定値を参照するにはPC内に検査結果ファイルとして別に保存し、後から参照する必要があります。
これに対しRS232やソケット通信などでは検査命令に対する応答として、各枠のOK/NGや数値などもリアルタイムで返します。これにより制御側は画像検査の結果をより詳しく取得することができます。例えば T2 という命令をRS232C経由でPCに送信すると、
0,78.02 1,95.43 0,15.02 0,13.56
という応答が戻ります。これは、下記の内容となります。
(色比較検査)応答 = 枠合否(OK=0, NG=1), 検出率, 枠合否(OK=0, NG=1), 検出率... (検査枠の数分繰り返し)
(寸法角度検査)応答 = 枠合否(OK=0, NG=1), X位置、Y位置、角度 , ... (検査枠の数分繰り返し)
結果出力をI/Oユニットから出力する場合、カメラ2台接続している時もそれぞれの結果を出力できますか?
はい。I/Oユニットを2台接続することで起動している2つのEasyInspector2/DeepSkyとそれぞれ接続することができます(適切にそれぞれのCOMポート等の通信設定を設定してください)。
マウス以外でトリガ入力は可能でしょうか? (自動機への導入は可能ですか?)
はい。他のアプリケーション、シーケンサ等との通信や遠隔制御のために下記4通りのインターフェースを用意してございます。
・I/Oによる検査トリガ+OK/NG出力(シーケンサ用)
・ソケット通信(他のアプリケーションまたは遠隔PCから制御)
・RS232C(他のPC・シーケンサから制御)
製品のビス有り無し検査について、3台のUSBカメラを接続する場合、どのようなレベルのPCを購入すれば問題なく対応できるのでしょうか。
弊社が普段取り扱っている産業用カメラを使用する場合では、Core i5のCPUで4台程度のカメラを接続して検査できることを確認しております。安価なUSBカメラはDirectShowという動画の方式で画像を取得しているためCPUの負担が大きく2台程度の接続で画像取得が不安定になることがあります。
産業用カメラは消費電力が大きいためUSBハブを使用せず、PCのUSBポートから直接カメラに接続してください。これらのことから、拡張しやすいデスクトップPCをご使用になることをお勧めいたします。
CPUによって処理時間はどれだけ変わりますか?
下記、同じ条件(検査枠50個、ズレ補正あり)で検査した場合の検査時間です。CPU1はデュアルコア(AMD Athlon II Dual Core M320 2.1GHz)CPU2はクアッドコア(インテル(R) Core(TM) i7-860 2.80 GHz)です。
CPU1:0.9秒
CPU2:0.5秒
コア数が倍になり、クロックが上がった分、検査時間は半分程度となりました。
ディープラーニングを伴う検査ではGPUの性能も関係してきます。詳細はブログ「学習と検査速度のGPUによる違い」https://skylogiq.co.jp/index.php/2024/07/04/gpu-speed/をご参照ください。
外部からの制御の設定
【質問詳細】RS-232Cで外部PCに検査開始やOK/NGを出力したり、設定変更を外部PCからコマンド制御したりする場合は通信設定は「ソケット通信」のままで可能でしょうか?それとも、起動の時のみ「ソケット通信」で実際に運転する時に「RS-232C」に設定を変更しなければならないのでしょうか?
【解答】RS232Cでご使用の場合は、通信設定で「RS232C」にチェックを入れCOMポート番号をご指定ください。Socketにチェックを入れるとSocket通信も可能になりますが、同時に命令を入れることは避けてください。(設定後はソフトを再起動してください。)
検査実行開始時、カメラで"Media subtypeがサポートされていません[MJPG]"エラーが出てしまいます。
EasyInspectorのサポートするフォーマットは「RGB24」、「RGB32」、「YUY2」、「UYVY」または「BayerGB8」となっており、[MJPG]はサポートしていないため、上記エラーが発生します。サポートしているフォーマットのUSBカメラをご使用になるか、弊社で実績のあるカメラの貸出機でお試し頂けますと幸いに存じます。
ズレ補正機能の違い(おまかせ・特徴認識など)
【質問詳細】EasyInspector2の検査品のズレ補正機能ですが、マスター画像に枠で設定した部分を探しに行ってそのズレを各枠の補正に使用するという考えですか?
【回答】はい。「自動」-「おまかせ」モードの補正の場合、マスター画像で指定された枠内の画像を撮影された画像の中から探し出し、その位置関係をもとに補正を行います。また「手動」-「特徴認識」モードでは、検査枠とは別に設定可能な赤枠や水色枠で囲まれた画像を基準に位置合わせを行います。
また、「自動」-「前枠での移動量を適用」では、最後に位置ズレを補正した補正量をそのまま現在の枠に適用します。これにより補正量計算時間を削減することができ、全体の検査時間を短縮することができます。多くの場合、最初の枠(枠1)で一度ズレ補正を行えば、残りの枠は全て「自動」-「前枠での移動量を適用」で検査を行うことができます。
ズレ補正での補正可能範囲
【質問詳細】EasyInspector2のズレ補正での補正可能範囲ですが、設定-ズレ補正-サーチ範囲の数値がそうですか?その数値は仮に40と設定した場合X、Y方向にそれぞれ±40ピクセルの範囲ということですか?
【回答】はい。設定-ズレ補正-サーチ範囲の数値に設定された値をもとに、例えば40pixelsに設定した場合マスター画像の枠の位置を中心に80x80ピクセルの正方形の範囲をサーチします。マスター画像で設定した枠の大きさが64x64ピクセルよりも大きい場合は処理速度を速めるため複数回に分けてサーチを行います。
この場合、1回目のサーチ範囲がマスター画像の枠の位置を中心に80x80ピクセルの正方形、2回目以降は前回のサーチで特定された最適位置を中心に80x80ピクセルの正方形という形となり、実際のサーチ範囲は「マスター画像の枠の位置を中心に80x80ピクセルの正方形」よりも若干大きくなります。
ズレ補正機能のサーチ範囲がピクセル単位ですが、長さにするとどれくらいになるのでしょうか?
EasyInspectorのサーチ範囲は次の方法で計算いただけます。例えば120万画素(横1280 x 縦960 ピクセル)のカメラで、横方向の撮像範囲が100mmの場合、1ピクセルあたりの長さは100÷1280=約0.08mmとなりますので、サーチ範囲で 80ピクセル(+-)を選択しますと実際のサーチ範囲は+-80x0.08=+-6.4mm となります。
ズレ補正を行う場合、どんな文字やマークを基準とすべきですか?
【質問詳細】EasyInspector2の「自動」-「おまかせ」モードや「手動」-「特徴認識」モードを使用してズレ補正を行う場合、どんな文字やマークを基準とすべきですか?
【回答】特徴画像として最も適当なものは、コントラストのはっきりした「●」の形状をした部分です。また一般的な文字や数字、記号、部品の角などでも問題ございません。不適当なものとしては「縦線だけ」、「横線だけ」のものや、近くに同様のパターンが繰り返し現れるようなものが挙げられます。
各検査枠でズレ補正用のボックス設定を行うということは、個々の枠番号で全てズレ補正を設定しなければならないのですか?
位置補正用のボックスは個々の枠番号に対して設定することができますが、多くの場合最初の枠(枠1)でズレ補正を行うだけで済みます。またその方が全体の測定時間を短縮することができます。
カメラを設置するスペースがありません。
【質問詳細】金型を検査対象としたカメラの画角について、安全ドアと金型の間が500mm~600mmしか無く、蒸気配管等のケーブルが20本前後あって撮影の邪魔をする金型もありますが、如何でしょうか。
【回答】安全ドアと金型の間にカメラを設置するしか方法があり得ないのであれば、極力広角のレンズを使用して画像取得を行い、足りない部分についてはカメラを増設して別の角度から撮影することになるかと思います。 既存の装置に対して検査機は後から付けることになりますので、邪魔になったり設置が難しい部分もあるかと思います。ただ、撮影できない部分の画像検査は不可能なため、全体が撮影できる 場所を探すか、どうしても邪魔になる部分に対してはカメラを追加して別の角度から補うしかないのではないかと思います。最近では厚さ10㎜程度の非常にコンパクトなカメラや無線が使えるカメラもありますので設置の選択肢は広くなっています。
お探しのご質問が見つからない場合はお問い合わせページよりお問い合わせください。