
こんにちは、山本です。
先日6月20日に新製品『AI枚数計数機 ai-Numbers』をリリースしました。
ai-Numbersは、今まで計数が難しいとされていた断裁刃物の状態によって変化する断面、素材によって厚みや外観のばらつきが大きくなるシート材などに対応するAIを使った新しい枚数計数機です。
本日は、枚数計数機「ai-Numbers」と「EasyNumbers」の違いについてご紹介します。
まずはじめに
製造現場での 「枚数の取り違え」 は、歩留まり低下やクレームに直結します。
画像処理ベースの枚数計数機はその課題を一気に解消しますが、
・計数対象の端面が複雑で分かりづらいもの なのか、
・見た目に分かりやすい端面のものをとにかくスピード重視でカウントしていきたい のか
によって最適解は変わります。
弊社枚数計数機ai-Numbers と EasyNumbers の両製品を、技術方式・適用領域・性能面から比較し、選定の勘所を整理します。
製品概要
項目 | ![]() ai-Numbers | ![]() EasyNumbers |
---|---|---|
計数方式 | ディープラーニングによる二次元端面認識 | 高解像度エリアカメラ+3エリア一致判定・輝度変化(一次元情報)抽出による計数 |
発売時期 | 2025年6月 | 2016年8月 |
最薄対応 | 0.05 mm シートまで計数可能 | 0.1 mm以上 (折りのある紙・カードが得意) |
計数対象 | 輝度変化が抽出しにくい端面や複雑な端面の製品から、輝度変化が抽出しやすいものまで対応 | 一枚一枚の境目が輝度変化として鮮明に抽出できる製品にのみ対応 |
速度指標 | 撮像→AI解析(秒単位) | 1秒間10~20カウント |
設定 | 端面をペンでなぞるだけのアノテーション学習 | 感度・RGB成分を品種ごとに手動設定 |
ai-Numbersが最適な現場
- 多層・極薄シートの計数
合紙入り極薄基板、メッシュ入り放熱シートなど、従来方式(輝度変化の抽出)で誤計数が起こりやすい対象物 - 形状が不定、または包装済みでの計数
ワーク形状がばらつく、袋越し/包装状態のまま数量計数する工程 - 光学条件が変動しやすい素材
透明・半透明・鏡面など、反射や透過で輝度が揺らぐ対象物
EasyNumbers が最適な現場
- 多量の印刷物など、同一形状品を大量処理するライン
薬剤用の能書、シール、厚紙、カード類のうち、一枚一枚の境界がはっきりしているもの - 形状が安定したワークの高速カウント工程
形状変動が小さく、“数だけ”を迅速に確認したい場合 - 高速の生産ライン
毎秒10〜20カウントレベルの処理能力が求められる工程
まとめ
計数が難しいものを“正確に”数えたいなら ai-Numbers。
一枚一枚が分かりやすいものを“速く”数えたいなら EasyNumbers。
どちらも 非接触・コンパクト設計 という共通メリットはそのままに、
- ai-Numbers は 守備範囲の広さ、
- EasyNumbers は 処理速度
で現場の課題を解決します。
導入前には 無償サンプル評価 や デモ機貸出 も行っています。お気軽にお問い合わせください。