みなさんこんにちは。
青山です。
日々寒くなりインフルエンザが流行しておりますがお体に気を付けてお過ごしください。
さて、今回は「EasyInspector2(以下:EI2)の検査速度を早くする設定」について検証出来ればと思います。
NVIDIAドライバが少し古い(400番台)の時は検査間隔で検査時間の際はありませんでしたが500番台以降で検査間隔が空くと検査時間がかかってしまう事例がありましたので対処方法の検証となります。
結論
先に結論からお伝えします。
下記設定が検査時間を短縮できる設定となります。
詳細は「条件」以降を確認してください。
GPUスケジューリング:ON
電源管理:パフォーマンス最大化
条件
項目 | 説明 |
OS | Windows11 Pro 64bit |
CPU | core i7-13650HX |
RAM | 32GB |
GPU | 5RTX 4060 Laptop 8GB |
NVIDIAドライババージョン | 566.03 |
検査設定 | EI2のAI物体検出 |
教師画像数 | 50枚 |
学習回数 | 100回 |
解像度 | W960xH960ピクセル(教師・検査画像) |
確認構成
No | GPUスケジューリング | 電源管理 |
1 | ON | パフォーマンス最大化 |
2 | ON | 標準 |
3 | OFF | パフォーマンス最大化 |
4 | OFF | 標準 |
GPUスケジューリング
ハードウェア アクセレータによる GPUスケジューリングとなります。
「設定」→「システム」→「ディスプレイ」→「グラフィック」→「既定のグラフィック設定を変更する」内で変更が可能です。
変更後はPCの再起動を行ってください。
電源管理
「デスクトップのアイコンがない場所を右クリック」→「その他のオプションを確認」→「NVIDIAコントロールパネル」→「3D設定の管理」→「グローバル設定」→「電源管理モード」で変更可能です。
(検証時の「優先グラフィックプロセッサ」は「高パフォーマンスNVIDIAプロセッサ」で行いました。)
変更をしたら「適用」後にPCの再起動を行ってください。
結果
No | 学習 | インターバル0秒 | インターバル5秒 |
1 | 約11分 | 0.08秒 | 0.08秒 |
2 | 約11分 | 0.08秒 | 0.3秒 |
3 | 約11分 | 0.08秒 | 0.08秒 |
4 | 約11分 | 0.08秒 | 0.32秒 |
GPUスケジューリングについて
ON/OFFは今回の検証ではあまり差異が出ませんでしたが教師画像数と学習回数が多いとONの場合の方が学習時間が単出されると考えています。
検査時間について
インターバル0秒で連続検査されている方についてはあまり変わらない設定となりますがインターバルを空けて検査される方(検査開始ボタンやIOからの検査もインターバルを空けているのと同じです。)にはパフォーマンス最大化にする事で検査時間を短縮できる結果になりました。