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安価なカメラの代表としてパソコンにUSB接続できるWebカメラというものがあります。価格も千円からと格段にお手頃ですが、画像処理には一般的に産業用カメラが使われる理由も合わせて知っておくとトラブルが少ないです。

もちろん安い方が費用対効果が上がりますが、私の感覚ではWebカメラを使うお客様3 に対して産業用カメラを使うお客様が7 です。逆に言うと3割のお客様はWebカメラでも実用に耐える運用ができているということになります。

Webカメラ

メリット

  • 安価(1,000円 ~)

デメリット

  • センサーサイズが小さい(3mm角程度)のためノイズの多い画像になる。
  • 基本的にレンズ交換できないので画角が選べない。
  • 露光時間などの設定が記憶できない場合が多く、多くが自動露光になっているため露光時間が変化し、判定結果が安定しないことがある。
  • 動いている検査品や静止時間が短い状態での検査など、タイミングが厳密な検査には適さない。
  • DirectShowという規格で常に動画として画像を取り込んでいるためUSBのデータ転送量が多くなる → 一般的に 1台のPCに2,3台程度までしか接続できない。

産業用カメラ

デメリット

  • 安価ではない(30,000円~100,000円程度)

メリット

  • センサーサイズが 5mm~10mm程度のため受光面積が広くノイズが少ない。
  • レンズ交換で画角が選べ、レンズが大きいため低歪みかつ高解像度。
  • 露光時間などの設定が細やかにでき、記憶できるものが多い。
  • us(マイクロ秒)単位での同期も可能。
  • 必要な時に1枚だけ画像を取得する方式が主なため、DirectShowと比較してより多く(3台~4台)のカメラを接続しても動作が安定している。

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