検査品の概要
切削工具メーカーが扱う工具などは、加工品の削られた部分(リングの内側と外側の角)の角度は製品の精度を高めるために数値として出す必要がありましたが、検査する術がないため不良品との差が目視でしか分からない問題を抱えていましたが、画像処理ソフトを取り扱う弊社へのお問合せで解決することができました。
検査設定と検査画像
※上段画像 底辺を図るための削り箇所(マスター画像:検査後)
※下段画像 高さを図るための鏡に写った削り箇所(マスター画像:検査後)
EasyInspectorの「寸法角度検査」の機能を使用し、底辺と高さを数値化することで、角度が分かるようにしました。底辺は、上から見た時に色が変化している部分を検知することで算出できます。高さは、カメラ1台で検証するために、リングの内側に鏡を置き、反射させてカメラに写すことにより、底辺と似た方法で算出できます。設定で公差を指定すれば、角度(底辺と高さ)の合否が検査できるようになりました。
使用したソフトと機器
- 使用ソフト:EasyInspector310
- 視野範囲:22mm x 28mm
- 検査対象の最小サイズ:2mm
- 検査個所数:3ヶ所
- カメラ解像度:130万画素
- レンズ焦点距離:40mm
- レンズと製品との距離:約180mm
- 照明:蛍光灯照明を斜め上から照射