外観検査の知識
これから自動外観検査の導入をご検討されているお客様向けに、外観検査の概要からカメラ・照明の知識までをまとめました。本ページをお読み頂くことで、自動外観検査を構成するカメラや照明についての理解がより深まり、小さく安価にスタートするための基本的な知識が身につきます。本ページに書かれていないことや疑問点などありましたらぜひお問い合わせページよりお問い合わせ下さい。
外観検査とは:自動化の注意点と最新AI
製造業において、企業の信頼を維持するための品質管理・品質保証は欠かせない業務です。品質管理業務の中でも多くの部分を占めるのが「外観検査」です。ここでは外観検査の自動化の注意点、従来の画像処理と最新AI画像処理の違いや海外での外観検査の動向について解説します。
照明:様々な種類と用途
ここでは様々な照明の種類と性質、主な用途について書きたいと思います。用途に合わせて最適な照明を選んでください。
照明:照射角度で画は大きく変わる
画像で検査を行う場合、カメラの受光センサーに入ってきた光によって画像を取得するため、その光の質によって見つけたい欠陥を検出できる・できないが大きく変わってきます。
レンズ:焦点距離の選び方
レンズの仕様を表す場合、一般的にf1.4/12mm のように開放時の絞り値と焦点距離をセットで表しますが、このことから「焦点距離」が重要な仕様であることが分かると思います。
レンズ:絞りの役割
絞りは目でいえば虹彩(茶色目)の役割を果たし、カメラのイメージセンサーに入る光の量を調節するものですが、同時に被写界深度やカメラの露光時間にも影響します。今回は被写界深度と露光時間について検証したいと思います。
カメラ:WEBカメラと産業用カメラ
安価なカメラの代表としてパソコンにUSB接続できるWebカメラというものがあります。価格も千円からと格段にお手頃ですが、画像処理には一般的に産業用カメラが使われる理由も合わせて知っておくとトラブルが少ないです。
カメラ:高画素か、低画素か(1)
「高画素は高性能」— 確かに、高画素になるにつれて細部まで鮮明に撮影できるようになります。しかしながら、単純に大は小を兼ねるというわけではなく、高画素カメラにも弊害があります。
カメラ:高画素か、低画素か(2)
「高画素か、低画素か(1)」では高画素カメラが細部まで鮮明に撮影できるメリットについて触れました。ここでは低画素カメラのメリットについて書きたいと思います。
カメラ:センサーサイズの大小
高画素か、低画素か(2)」で説明したように、産業用カメラには様々なセンサーサイズがあります。一般的には 1/3~1/2インチですが、1インチというサイズもあります。
カメラ:グローバルかローリングか
カメラ受光センサーのシャッター種類は大きく分けて2つに分けられます。「グローバルシャッター」と「ローリングシャッター」です。
カメラ:GigEか、USB3.0か
カメラの選定の中で悩みがちなのがインターフェースです。近年の産業用カメラではほとんどのメーカーがGigEとUSB3.0の両方のカメラを出しています。