機器に関するご質問
検査対象の拡大撮影は出来るのでしょうか?(文字が今の倍率ではみえないので)
産業用カメラを使用すればマクロレンズなどさまざまなレンズが用意されており、拡大に問題はございませんが、あくまでもWebカメラをご使用になるということであれば、数センチまで寄ってもピントが合わせられるものを選定する必要があるかと思います。Webカメラの多くは固定焦点です。弊社HPにも記載しておりますが、BSW3K03H/バッファロー などは数センチまで寄ることができます。
検査照明で蛍光灯を使用したいのですが、対象が紙印刷物ならどの光源色が理想ですか?
可能であれば劣化の少ないLED照明をお勧めします。蛍光灯の場合はインバータ蛍光灯をご使用いただければ幸いです。通常の蛍光灯の場合、ちらつきにより画像に横縞が現れることがございます。色は、白色系であれば白色でも昼光色でも問題ないかと思います。(画像処理上はあくまでも相対的な色比較で行うため、撮影する条件が一定であれば問題ございません)
カメラの露光時間などの設定が保存されません
【質問詳細】カメラの条件設定画面で「背景光補正」「ゲイン」「露光時間」などのスライドバーを動かして補正をかけて設定をクリックしたのですが、電源を再投入するとカメラ設定画面でバーは左に戻っています。なぜこのような現象が起こるのでしょうか?
【回答】Webカメラ(USBを使用した安価なカメラ)の多くは電源がOFFになりますと設定が「自動」にリセットされます。USBカメラの設定は、電源供給のあるうちはずっと記憶しておりますので、不使用時はパソコンの電源をOFFにせずにスリープ状態とすることで、カメラ設定を保存できます。ただ、スリープ時にUSBからの給電をOFFにするタイプのパソコンもあり、パソコンによっては記憶できない場合もあるようです。(比較的最近のPCではスリープ時も給電は行われるようです。またはBIOSで設定可能なものもあるようです。)
露光時間等を厳密に行う必要がある検査では産業用カメラをご使用になることをお勧めします。弊社で実績のある産業用カメラやレンズをご案内することもできますので検査対象物の情報と合わせてお問い合わせページよりお問合せ頂けますと幸いに存じます。
自動焦点仕様のカメラは避けた方が良いでしょうか?
Webカメラの自動焦点は、場合によっては逆にピントがずれてしまったり、視野が変わってしまうことがあるため、固定焦点の製品の方がトラブルが少ないです。検査対象との距離によって検査対象がボヤけてしまうことを懸念されているということでしたら、絞りのあるレンズを使い、絞りを f5.6より大きな数値にしますと被写界深度(ピントが合う距離の幅)が深く(広く)なり、距離によるボヤけは小さく抑えることができます。また、検査対象とできるだけ距離を離して撮影することも被写界深度を深くする効果があります。
撮影対象までの距離、センサーサイズ、視野の確認
【質問詳細①】産業用USBカメラ(1/2"センサー) Cマウントレンズ焦点距離 8mmの組み合わせでレンズ先端から30cm離した25cm正方の検査対象をEasyInspector画面に納めることが出来るでしょうか?
【回答①】はい。イメージセンサが1/2インチの場合、30cm離れた場所から撮影した場合ちょうど25cm程度になるかと思います。弊社でもカメラおよびレンズの無料貸し出しサービスを行っているので、デモ機で実際にご確認いただけます。
【質問詳細②】対象物が最大横幅250mmのため一括で確認しようとした場合、高さ100cmから12mmレンズにて対応可能でしょうか。
【回答②】はい。1/4インチカメラの場合、12mmレンズで1m程度の距離が必要となります。また1/2インチカメラの場合は40cm程度で250mmの画角を確保することができます。
【質問詳細③】検査品のワーキングディスタンスは30cm程度で、大きさは10cm角~2cm角程度の高精細なラベルです。カメラ選択を教えてください。
【回答③】
WD30cm前後でUSBカメラ(1/2インチ)を使用する場合、
10cm~20cm角:12mmレンズ
2cm~10cm角:35mmレンズか25mmが適当かと思います。
レンズ・接写リング・測定物の距離の関係の情報がありましたら教えてください。
デモ機として用意していますレンズ(x0.3)のワーキングディスタンス(焦点が合う距離)はレンズから90mmの位置となります。このレンズは、お送りいただいたサンプルの中でも小さいもの(8mm角程度)を撮像する時に使用いたしました。接写リングは使用しません。また、それほど明るくないレンズなので、照明はLEDで強めに当てるくらいの光量が必要となります。
デモ機の50mmレンズにつきましては、ワーキングディスタンスは30cmから50cm程度です。それよりも被写体にレンズを近づけたい場合は接写リング(厚さ8mm程度の黒いねじつきリングです)を50mmレンズに取り付けます。50mmレンズの場合はサンプルの幅に合わせてカメラの距離を設定してください。遠くにすればするほど撮影される幅が広くなります。
画像には歪がある程度あると思うのですが、角度測定にはどの程度影響がありますか?
レンズ歪の角度計測への影響は残念ながらゼロではございません。産業用カメラの場合、そのひずみは0.1%~0.3%程度で、角度計測への影響もその程度は出るかと思います。ただ、検査上重要な繰り返し精度につきましては(相対的な数値のため)歪の影響は少ないかと思います。
USBカメラを認識していないようです。(「カメラが接続されていません」という表示が出ます)
まずはUSBカメラに添付されているビューワーソフトで画像が表示されるかどうかご確認ください。ビューワーソフトで表示される場合、下記の注意点につきましてご検討いただければ幸いです。
USBハブをご使用になった場合、PCの性能によっては帯域不足(各カメラからのデータを伝送しきれない状態)や電力不足となる可能性がございます。この場合、PCにUSB拡張カードを入れてお使いになるか、帯域不足が原因の場合はカメラの解像度を下げて伝送する方法などをお試しください。
パソコンの再起動で複数接続したUSBカメラが入れ替わってしまうことがあります。
弊社で実績のある産業用カメラではカメラのシリアル番号を確認して起動するため入れ替わることはございませんが、DirectShowなどの規格のカメラの場合はOSに認識された順となるため入れ替わってしまう可能性がございます。
カメラ接続台数の最大
【質問詳細】現在USBカメラを3台接続しているのですが、さらにUSBカメラ必要になるように思われ、5台~6台とつないだ場合、問題なく検査できるでしょうか。
【回答】一般的なDirectShowのUSBカメラでは3台以上になりますとUSBポートの負担が大きくなり、画像に遅延が出たり、止まったりしやすくなります。 複数アングルからの撮影でしたら、例えば鏡を用いてできるだけカメラ台数を減らすことができればその方が良いかと思います。産業用カメラを使用する場合は4,5台程度でも安定して撮影できる場合が多いです(PCの仕様にもよります)。お客様には1台のPCで12台のカメラを接続して使用しているユーザー様もいらっしゃいます。実績のある産業用カメラにつきましてはお問い合わせください。
I/Oユニットで勝手にスタートトリガがかかります。
1m程度の線を取り付けてオシロで確認いたしました。線とスイッチを取り付けただけではノイズは乗りませんでしたが、I/Oのスタート端子側に手などが触れるような状況では振幅で3Vほどの大きなノイズが乗りました。
場合によりましてはノイズを拾うことがあるため、接地対策等が必要ですが、コンデンサ(104)を挟むことでもこのようなノイズが解消されることがございます。
USB I/Oの信号が途切れることがあります
近くに強いノイズ源(電磁スイッチやサーボモーターなど)がありますとそのノイズにUSBの信号が影響される場合があります。その場合、USBケーブルや端子に接続されている線(検査開始入力やOK/NG出力など)にフェライトコアなどの対策を行う、線自体を短くするなどの対策を行って下さい。
カメラの映像が止まることがあります。
GigEカメラの場合はLANケーブルが CAT 5e以上であることを確認し、ビューアーソフトでパケットサイズを小さくしてください。インターパケットディレイの設定が可能な場合はディレイを大きくしてください。カメラを複数接続している場合、スイッチングハブは極力使用せず、NICを複数搭載したボードを介して画像を入力することをお勧めいたします。USBカメラの場合、ノイズに影響されている可能性も考えられるためフェライトコアなどの対策を行って下さい。
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