検査品の概要
電子部品メーカーが取り扱う基板を合紙が重なった状態で枚数を計測する際に、手作業で行う時間の短縮と計測ミスをなくすことを目的として、画像認識を取り入れたいと考えました。
検査設定と検査結果
52枚の基板を計測するべく、EI-Scanで画像を読み取り、画像の精度をあげ、EasyInspectorの「輝度変化検査」の機能を使用しました。まずは合紙有りパターンの検証を行い、グレー色の合紙と茶色の基板をきれいに並べることにより、正確に枚数をカウントできました。次に、合紙無しパターンも検証したところ、一枚一枚の間に影が生まれたので、これも正確にカウントすることができました。さらに、30度傾けてスキャンすることで、0.2mm程度の欠けも検出することが可能でした。
使用したソフトと機器
- 使用ソフト:EasyInspector310
- 視野範囲:70mm(52枚の基盤を積み重ねたときの厚さ)
- 検査対象の最小サイズ:約10mm
- 検査個所数:52ヶ所
- 画像:EI-Scanで画像読み取り