検査品の概要
切削工具メーカーが取り扱う製品は、似通ったものが多くあるため、それぞれに刻印を記して、製品管理をしています。しかし、中にはいびつな形をした製品があるため、刻印の印字ミスが発生していました。今回は円柱型製品の刻印による文字違いや、カスレなどを検出し、良品、不良品を区別するソフトを提案しました。
検査設定と検査結果
EasyInspectorの「色比較検査」の「マスター画像との比較」機能を使用することにより、1つの検査品に、1つの検査枠を設けて、同じ刻印を検出する設定をします。刻印がある対象物が円柱型のため、側面の見えにくい部分も検出する必要がありました。さらに、防錆油が付着されている製品のため、位置や向きを固定し、ドーム照明を使用することで、側面にも光が当たり正確に判定することができました。
使用したソフトと機器
- 使用ソフト:EasyInspector710
- 視野範囲:55 x 70mm
- 検査対象の最小サイズ:約15mm
- 検査個所数:5ヶ所
- カメラ解像度:130万画素
- レンズ焦点距離:12mm
- レンズと製品との距離:約110mm
- 照明:ドーム照明