検査品の概要
高精度、高速搬送を得意とされるカスタム自動機のメーカー様からの簡易検証の依頼です。簡易検証(無料評価サービス)では弊社で照明、カメラ、レンズなどを用意して、見たい欠陥が検出できるかどうかテストします。通常、サンプル数、検出対象物は2種類程度でお願いしております。簡易検証は検出可能性の見通しを確認するための作業のため、多数のサンプルを使った検出精度、画像解像度と検出精度の相関、検査速度などの定量的な評価は原則として含まれません。
検査設定と検査結果
EasyInspectorの「寸法角度検査」機能を使用することにより8カ所の枠による4辺の寸法の計測が可能でした。今回の設定では2 つの枠で検出した値の差で寸法を求めています。左の画像では2つの枠の検出を表しています。右の表では004枠が公差外の「不合格」表示になっています。今回 500 万画素カメラを使用したので、横が 2592 pixel となります。 視野が約 700mm ですので、1pixel のサイズは「700mm÷2592pixel=0.27」となります。 今回のお送り頂いたサンプル品は上記の精度で識別できましたが、公差からするとできれば 1pixel を 0.1 程度で検査を行いたい公差です。 例えば 2000 万画素カメラであれば横 5400pixel ですので、1pixel のサイズは 0.12 となり、 より正確な計測が可能です。 そのため、別のサンプルでの検証が必要です。今回のタクトは0.44秒でした。
使用したソフト
・使用ソフト:EasyInspector