気泡の有無確認
製品とフィルムの間にホコリなどが噛み込むと気泡が残ることがあり、これが不具合となることがあります。同様に透明プラスチックチックの成型中に生じる気泡もあります。気泡の検査は基本的に透明体、かつ光沢のある製品に対して行われるため製品の姿勢や照明の状態がシビアになることがあります。この例では製品自体に周囲環境の映り込みがあり、かつランダムな姿勢の状態で気泡の有無検査を行っています。
個包装食品の乾燥剤封入確認
クッキーや和菓子など、個包装される食品に封入される乾燥剤や酸化防止剤の有り無しを判定します。包装フィルムの光沢や印刷されたものに影響されずに判定できます。(クリックで画像拡大)
酸化防止剤あり
酸化防止剤あり
酸化防止剤なし
酸化防止剤なし
個包装食品の乾燥剤封入確認(複数)
乾燥剤や酸化防止剤の検査で、複数同時にコンベア上を流れている場合の例です。複数の製品の中から乾燥剤が入っていない物だけを検出しています。
全て乾燥剤が入っている状態(OK)
一つに乾燥剤が含まれていない状態(NG)
一つに乾燥剤が含まれていない状態(NG)
値引きシール混入確認
パンの値引きシールが意図せず貼り付けされていないかの確認をしています。この例と同様に、似たような絵柄の製品、ステッカー、部品などの混入も確認することができます。
値引きシールが貼られていない状態(OK)
貼られているべきでない値引きシールが貼られている状態(NG)
紙パック添付のストロー確認
4つの異なる紙パック製品上のストローが正しく添付されているかの確認です。(画像クリックで拡大)
4つともストローが検出されています。
右側二つの紙パックのストローがないことを検出しています。
マジックカット加工の有無確認
レトルトやインスタント食品に含まれている粉末や液体の小袋には、手で切れるマジックカット加工が施されているものが多くありますが、この例ではその加工がされているかどうかを確認しています。袋は透明であったり、アルミ蒸着であったり様々ですが、特にアルミ蒸着に施されたマジックカット加工は安定した判定が難しいものになります。AI(ディープラーニング)ではこのような変化の大きいテクスチャでも、学習により安定した判定ができます。
マジックカット加工がある状態(OK)
袋の上下ブレに関わらず加工部分を検出しています。
加工がなされていない部分では加工なしと判断してNGとしています。
衣料品のタグの有り無し検査
形が不定、位置や姿勢も不定な状態の中で必要なものを認識する例です。この例では衣料品のプライスタグに付けられた「セール品」用シール(赤いマーク)の有り無しを判定しています。
下部にセール品シール
下部にセール品シール
上部にセール品シール
詰め合わせ菓子の欠品検査
詰め合わせ菓子の良否を判定しています。この例では袋全体のOKとNGだけ判定していますが、個別の菓子を学習させることによりAの菓子、Bの菓子のようにそれぞれ認識して欠品を判定することも可能です。
正しい詰め合わせ菓子の状態(OK)
下の部分の赤い袋の菓子が欠品しています(NG)
複数同時でも判別可能です。
袋製品の切り込み確認
「袋製品の切り込み確認1」と同様、切り込みの確認を行っている例です。切り込みが1よりも見えにくい状態で、かつランダムな向きで検出を行っています。
全てに切り込みがある状態(OK)
切り込みがないものが含まれている場合(NG)