AI画像処理で正確な枚数計数
ai-Numbers(エーアイナンバーズ)はAI画像処理によりシート状の材料・薄物製品の過不足を判定する検査装置です。

従来の非接触枚数計数機と一線を画す正確さでこれまでの課題を解決します。

薄いものの計数ができない

合紙などが見え隠れして
カウントを誤る

断裁面の状態変化による
設定調整が困難

画像で捉え、面でAI認識する新方式。
従来の画像枚数計数機は一次元的な輝度を画像から抽出し、輝度の変化をカウントする方式でした。
そのため、断面の状態の変化によって正確に計数できなかったり、透明な袋に入ったものが見え隠れしたりすることによって正確にカウントできないことがありました。
ai-Numbersはディープラーニングにより二次元的な端面の特徴(色・模様・テクスチャ)を検出するため、複雑な端面の電子基板や変化の大きな断面をもつシート製品も正確にカウントすることができます。
最大5,400ピクセルの高解像度で断面を捉えるため、従来の画像枚数計数機では不可能だった0.05mmの薄物シートも計数可能です。

従来方式
画像から輝度変化のプロファイル(一次元情報)を抽出し、輝度の山の部分をカウント

新方式
端面の画像そのものをAIが学習し、画像(二次元的情報)内から端面を抽出してカウント
ai-Numbersの特徴

どんな複雑なものでもAIが正確にカウント
画像の部分的な輝度変化を捉える従来の計数方式と異なり、ai-Numbersは端面の模様や特徴そのものを「学習」します。
そのため、1つの端面の中に複数の輝度変化があるものや、輝度変化が一定でないものもAIが正確に認識し、1枚1枚を正確にカウントします。

閾値の厳密な調整は不要
輝度や閾値などの細かい設定と試行錯誤が必要だった従来方式と異なり、ai-Numbersは画像中の端面をペンでなぞることにより1枚1枚の区別をAIに教えます(アノテーション)。あとはAIが自動で学習するため、特別な知識がなくても正しく品種の登録を行うことができます。

断面の変化に強い
シート製品の断裁面は刃物の状態によって大きく変化しますが、AIは複数の状態をパターンとして学習できるため、断裁面の状態によって設定を変えたりする必要はありません。断裁面の模様や明るさの変化も含んで学習できるため、製品や周囲環境の変化に左右されず正確な計数を行うことができます。
検査対象
- 合紙ありの基板
- 放熱シート
- PP袋に入ったシール
- シリコントレー
- ガスケット
- ステン薄板
- フレキ茶板
- パウチ
- プラカード
- 台紙
合紙ありの基板(0.3mm)

放熱シート(メッシュ入り)
(0.3mm)

ステン薄板(0.1mm)

透明のパウチ(0.1mm)

製品構成

・カウントステーション(※)
・ノートPC(デスクトップ対応可)
・ai-Numbersソフトウェア
(※)カウントステーションにはカメラ・レンズ・照明が含まれています。
機能・仕様
カウントステーション(標準)
- サイズ:約270mm(W) x 約350mm(H) x 約270mm(D) (突起物除く)
- 重量:約6kg
- 入力電圧・消費電力:AC100V~240V(50/60Hz)・65W
※海外での使用は保証対象外です。 - 計数可能幅:75mm(カメラ設定・レンズにより変動します)
PC
- CPU:Core i7以上
- メモリ:16GB
- GPU:NVIDIA製 VRAM 8GB以上
- 入力電圧:AC100V~240V±10%(50/60Hz)(入力波形は正弦波のみをサポート)
- 消費電力: 約300W
- サイズ:約 360(幅) x 260(奥行) x 30(高さ) mm
- 本体重量:約2kg
※寸法は予告なく変更されることがあります