検査品の概要
自動車メーカー様よりホイールピンの左右が間違って取り付けられてしまう事例がありお困りでした。今回は自動車製品に取り付けられる前の段階で「R」「L」を見分ける検査です、ボルトの刻印の向きはバラバラで判定できるか、パーツフィーダー上で整列された状況でのチェックするがご検討中でした。
検査設定と検査結果
EasyInspectorの「マスター画像との比較」機能を使用することにより左右のボルトを判定することができました。RとLの刻印で識別を試みましたが反射などによりうまく検出できませんでした。そのため今回の検証ではボルトのねじ部の向きを検査することによりパーツフィーダー上で整列された状況でボルトのRとLの識別が良好に0.36秒で判別することができるようになり報告致しました。
※テスト当時と異なり、現在ではディープラーニングによる検査ソフト(DeepSky)が利用できます。DeepSkyでは金属のギラつきがあったり逆さまになったりしている検査対象でも安定した判定が可能です。
使用したソフトと機器
- 使用ソフト:EasyInspector310
- 視野範囲:10 x 30mm
- 検査対象の最小サイズ:2mm
- 検査個所数:1ヶ所
- カメラ解像度:300万画素
- レンズ焦点距離:12mm
- レンズと製品との距離:300mm
- 照明:直線蛍光灯真上から照射