検査品の概要
自動車部品などの金属プレス加工製品でもハトメを取り付ける工程がよくあります。
今回はハトメの有り無しとラバー部品有り無しの検査をします。良品と部品が付いていない不良品を送付いただきました。
検査設定と検査結果
DeepSkyの検査機能を使い良品と、部品が全部ついていない不良品だけを教師として使用してランダムな位置のハトメが無いものをNGにすることができました。
ハトメ(とラバー部品)が正しい数量検出されたときのみ合格となるよう設定しています。ハトメがひとつでも無いと、数量不一致でNGとなります。
「どこのハトメが無いのか」まで確認したい場合はエリア指定の機能を使用すれば可能ですが、ひとまず今回はOKかNGかだけを判別するような設定で行いました。
左の画像は「アノテーション」と呼ばれる覚えさせたい部分を囲う作業です。
右の画像は検出枠の画像です、数字はAIの自信度数%で「認識点数」と呼んでいます。
使用したソフトと機器
- 使用ソフト:DeepSky 学習版
- 視野範囲:約163x 130mm
- 検査対象の最小サイズ:2mm
- 検査個所数:27ヶ所(ハトメ26、ラバー部品1を見つける)
- カメラ解像度:130万画素
- レンズ焦点距離:6mm
- レンズと製品との距離:790mm
- 照明:室内蛍光灯