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カメラに関する質問とトラブルシューティング


ページ内目次


Q1. カメラの条件設定画面で「背景光補正」「ゲイン」「露光時間」などのスライドバーを動かして補正をかけて設定をクリックし、OKで抜け出して検査に入ったのですが、もう一度、カメラ設定画面に戻って見ると、バーは左に戻っています。設定は反映されているようですが、なぜこのような現象が起こるのでしょうか?

申し訳ございません。以前同様のご質問をいただいたことがございまして、カメラによって上記現象が出る場合があるということが判明しております。ただこの現象はカメラメーカーのソフトが関連しているため、原因の調査に時間がかかっております。また、パソコンがスリープ、電源オフの状態になったりカメラをUSBポートから抜くとカメラの設定が初期状態に戻りますので、恐れ入りますがご留意いただけますようお願い申し上げます。

Q2. カメラの条件を変更した場合、「設定を全枠に適用」をする必要がありますか?

カメラの条件(シャッター速度など)はカメラ内部に保存されるため、検査枠とは直接の関係はございませんが、例えばカメラの設定を変更したために明るさが極端に変わってしまった場合、マスター画像を現在の明るい画像に更新するか(マスター画像との比較モード)、指定色の変更(指定色による検出モード)を行う必要があるかと思います。

Q3. 高画素WEBカメラで動作確認がされている機種はありますか?

Webカメラでは現在Logicoolの2.0-MP Webcam C600 / Logicool(200万画素 固定焦点)で動作を確認しております。

Q4. 自動焦点仕様のモノは避けた方が良いでしょうか?

Webカメラの自動焦点は、場合によっては逆にずれてしまうことがあるため、できるだけ固定焦点の製品の方が問題が少ないのではないかと思います。

Q5. 産業用USBカメラ(1/2"モジュール) Cマウントレンズ焦点距離 8mmの組み合わせでレンズ先端から30cm離した25cm正方の検査対象をEasyInspector画面に納めることが出来るでしょうか?

はい。イメージセンサが1/2インチの場合、30cm離れた場所から撮影した場合ちょうど25cm程度になるかと思います。弊社でもカメラおよびレンズの貸し出しサービスを行っているので、デモ機でご確認いただけます。

Q6. 200万画素のデモ機のカメラについてですが、レンズ・接写リング・測定物の距離の関係の情報がありましたら教えてください。

レンズ(x0.3)のワーキングディスタンス(焦点が合う距離)はレンズから90mmの位置となります。このレンズは、先日お送りいただいたサンプルの中でも小さいもの(8mm角程度)を撮像する時に使用いたしました。
接写リングは使用しません。また、それほど明るくないレンズなので、照明は蛍光灯で強めに当てるくらいの光量が必要となります。

お送りいたしました50mmのレンズにつきましては、ワーキングディスタンスは30cmから50cm程度です。それよりも被写体にレンズを近づけたい場合は接写リング(厚さ8mm程度の黒いねじつきリングです)を50mmレンズに取り付けます。50mmレンズの場合はサンプルの幅に合わせてカメラの距離を設定してください。遠くにすればするほど撮影される幅が広くなります。

Q7. EIMC(EasyInspectorマルチコントローラ)で検査実行開始時、USBハブを介したカメラで"Media subtypeがサポートされていません[MJPG]"エラーが出てしまいます。

一部のWebカメラを使用した場合、帯域が狭いと(他のカメラがついている、USB1.0のポートであるなど)、ドライバが自動的に[MJPG]というフォーマットを選択してしまうようです。EasyInspectorのサポートするフォーマットは「RGB24」、「RGB32」、「YUY2」、「UYVY」または「BayerGB8」のため、上記エラーが発生します。
このエラーを回避するには、USBハブを使用しない、隣り合うUSBポートは使用しない、高速のUSBポートを使用する、性能の高いパソコンを使用するなどの方法がございます。

Q8. カメラの露光時間などを設定しても次回起動時に元に戻ってしまいます。

一般的にUSBカメラは本体に設定を記憶する機能は持っていないので、カメラへの電源が供給されなくなると設定は消去されてしまいます。
USBカメラの設定は、電源供給のあるうちはずっと記憶しておりますので、不使用時はパソコンの電源をOFFにせずにスリープ状態とすることで、カメラ設定を保存できます。ただ、スリープ時にUSBからの給電をOFFにするタイプのパソコンもあり、パソコンによっては記憶できない場合もあるようです。(比較的最近のPCではスリープ時も給電は行われるようです。またはBIOSで設定可能なものもあるようです。)

Q9. 対象物が最大横幅250mmのため一括で確認しようとした場合、高さ100cmから12mmレンズにて対応可能でしょうか。(表から)だと思いますが。

はい。1/4インチカメラの場合、12mmレンズで1m程度の距離が必要となります。また1/2インチカメラの場合は40cm程度で250mmの画角を確保することができます。カメラの実績、価格等につきましてはお問い合わせいただければ幸いです。

Q10. 画像には歪がある程度あると思うのですが、角度測定にはどの程度影響がありますか?

レンズ歪の角度計測への影響は残念ながらゼロではございません。産業用カメラの場合、そのひずみは0.1%~0.3%程度で、角度計測への影響もその程度は出るかと思います。ただ、検査上重要な繰り返し精度につきましては(相対的な数値のため)歪の影響は少ないかと思います。

Q11. 検査品のワーキングディスタンスは30cm程度で、大きさは10cm角~2cm角程度の高精細なラベルです。カメラ選択を教えてください。

WD30cm前後でUSBカメラ(1/2インチ)を使用する場合、
10cm~20cm角:12mmレンズ
2cm~10cm角:35mmレンズか25mmが適当かと思います。

Q12. 30万画素程度でおすすめの安いWebカメラはありますか?

30万画素程度で、弊社で動作確認済みのものといたしましては
  • BSW3K03H / バッファロー
  • UCAM-K30H / エレコム
がございます。どちらも2,000円程度で、アマゾン等でご購入いただけます。
特にBSW3K03Hはドライバ不要で、焦点調節範囲も3cm程度(拡大)-無限遠まで調節でき便利かと思います。

Q13. PCのメモリー増設を実施した後、USBカメラから画像が取り込めなくなりました。(エラーメッセージ内容)画像サイズが取得できません。理由:フィルタが不正な状態である為、処理を実行できませんでした。

仮想ディスクドライブ(RAMディスク)を作成するソフトウェアが問題を引き起こしているという報告をいただいております。この場合、適用している場合は「システムの復元」を使用してRAMディスクソフト適用前の状態に復元してください。

Q14. 基板が大きいものにつきましては、撮影ポイントを変更して検査を行うのでしょうか?

検査内容によりますが、ほとんどは高解像度のカメラで1回で撮った方が楽かと思います。撮影ポイントを変更して撮る場合の例としては、
  • 基板が50cmの大きさで、両端の1cm角の部分だけそれぞれ拡大して検査したい
  • 基板の裏面も同時に検査したい
など、1台のカメラでは撮影できない場合などに限られてくるかと思います。

Q15. カメラからの理想距離は?PCデスク裏設置でOKでしょうか?

カメラと対象物との距離につきましては次のようなメリット、デメリットが考えられる かと思います。
【近い場合(1m未満)】
  • メリット:
    場所を取らない
    カメラのブレが少ない(したがって解像度がよい)
  • デメリット:
    画像がひずむ
    画像周辺部でのピントが甘くなる
遠い場合はちょうどこの逆となります。
どちらにしてもUSBカメラで撮る画像はスキャナの画像の解像度にはおよびませんので、多少のデメリットを承知で1m程度の距離から撮影するのが良いのではないかと思います。

Q16. カメラを複数使用した方が精度いいですか?

はい。カメラ2台であれば少なくとも解像度が倍になりますので精度は向上するかと思います。ただ、処理時間も2倍かかります。高画素カメラの場合、使用できるカメラの台数は最大で2台程度、それ以上増えますとパソコンの負担が大きくなって時々処理が止まるなどのデメリットが出てくる可能性がございます。

Q17. EasyInspectorでUSBカメラを認識していないようです。(「カメラが接続されていません」という表示が出ます)

まずはUSBカメラに添付されているビューワーソフトで画像が表示されるかどうかご確認ください。ビューワーソフトで表示される場合、下記の注意点につきましてご検討いただければ幸いです。
USBハブをご使用になった場合、PCの性能によっては帯域不足(各カメラからのデータを伝送しきれない状態)となる可能性がございます。この場合、PCにUSB拡張カードを入れてお使いになるか、カメラの解像度を下げて伝送する方法などを取ることが可能です。
詳細につきましては下記の「EasyInspectorマルチコントローラ」の「2-8-1:複数のカメラを1台のPCに接続する際の注意点」をご参照ください。

Q18. パソコンの再起動で複数接続したUSBカメラが入れ替わってしまうことがあります。

恐れ入りますが、次の点をご確認いただければ幸いです。
  • 隣り合うポートにUSBカメラを接続しない
  • USBハブは使用しない
上記条件でもUSBカメラが入れ替わる場合にはお知らせください。

Q19. 点滅するLEDを検査しているとカメラの画像が乱れることがあります。

これと全く同じ現象というわけではないのですが、以前、黒い背景を写しながら、そのカメラの前に手をかざして手をチラチラと振ると画像が止まるという現象について問い合わせがありました。短い間に明るさが激しく変わるとオートホワイトバランスの調整に負担がかかり、USBのデータ転送に影響が出る可能性も考えられます。
今回のLEDも点滅しているとのことですので、カメラから見た輝度は早い周期で変わっているかもしれません。そこで、カメラ設定の「オートホワイトバランス」または「白色調整」や、「明るさ調整」を「自動(Auto)」にせず、(チェックボックスのチェックを外すなど)、固定でお試しいただけませんでしょうか。
さらに、考えられる可能性としてデータ転送中のノイズが考えられます。以前、ライブ画面表示中に蛍光灯をON・OFFすると画像が止まるという現象が報告されました。蛍光灯はON/OFF時にかなり強いノイズを出すため、このノイズを信号と間違えて受け取り、同期が狂ってしまうことがあります。今回の現象にはあまり当てはまらないかもしれませんが、ご参考にしていただければ幸いです。

Q20. USBカメラの画像が稀に停止することがあります。

USBカメラはCPUの負担が大きいため、バックグラウンドで重いプロセス(Windowsの更新プログラムやアンチウイルスソフトのスキャニング等)が走るとUSBカメラのドライバが処理を続行できなくなる場合もございます。この状況を改善するには、LANケーブルを外したり常駐ソフトをアンインストールして、出来るだけ検査専用機としてご使用いただくことをおすすめいたします。また、情報保護のための暗号化ソフトもドライバのインストールや動作に影響するという報告もいただいております。

Q21. 評価版ソフトはEasyInspector310とのことでしたので、 130万画素のWebカメラも問題なく動作しましたが、 EasyInspector300を購入した場合はこのWEBカメラは動作しないのでしょうか。

EasyInspector300をはじめEasyInspector100,200は30万画素モード(640x480)をカバーするカメラでご使用いただけるようになっております。多くの130万画素カメラでは30万画素モードもカバーしてございます。カメラのメーカーサイトでは最大解像度の表記のみの場合もございますが、おそらくカバーしているかと思います。

Q22. アートレイ製のモノクロのUSBカメラは対応しておりますでしょうか?

【質問詳細】アートレイ製のモノクロのUSBカメラは対応しておりますでしょうか? 130万画素のアートレイ製カラーカメラは動作しましたが、300万画素と500万画素のカラーカメラとモノクロ式の130万画素のカメラはどれもイージーインスペクターを起動するとカメラ非接続モードで立ち上がってしまいます(設定で非接続で立ち上がる設定はしていません)

【解答】YUY2またはRGB24のフォーマットであれば読み込めるかと思いますが、モノクロカメラの場合どちらでもない可能性が高いかと思います。この場合、画像が取り込めないなどの可能性がございます。 特に、Amcap等のWebカメラ用の一般ソフト(無料)からは問題なく表示とキャプチャが可能かどうかご確認いただけますと助かります。場合によってはセキュリティソフトが悪さをしていることがあるようです。
その他報告いただきました原因としては、 ・仮想HDDの使用(HDDに書き込むところをメモリに書き込んで応答速度を速めるソフトの常駐 ・ネットブック(Lenovo)の仕様(?) ・ファイル暗号化ソフト ・USBポートの帯域不足(他の通信量の多いソフトに占有される) 等、常駐ソフトや能力不足が原因であることがございました。
ご確認いただき、現象が続くようであればまたご連絡いただければ幸いです。 エラーメッセージが出る場合は、エラーウィンドウのキャプチャ、または表示されている文をご連絡いただけますとより詳しい情報を把握させていただくことができます。

Q23. 起動時にUSBカメラが接続されていないと聞かれるということはUSBカメラ専用なのでしょうか? スキャナー連動はできませんか。

イージーインスペクターは、単体ではUSBカメラで動作するようにできております。スキャナ等の機器と連動させることも可能ですが、その場合スキャナを制御する別ソフトからイージーインスペクターに画像を渡して判定させるという方法となります。 ここで別ソフトとは、御社関連会社様が作成いただくことができます(イージーインスペクターとやりとりするためのサンプルソフトを用意してございます)。また、弊社にてカスタマイズの範囲で作成させていただくこともできます。
※スキャナと連動する場合、検査精度は向上いたしますがUSBカメラによる検査(2-3秒)と比較して検査時間が長くなります(5-30秒程度)

Q24. 現在USBカメラを3台接続しているのですが、さらにUSBカメラ必要になるように思われ、5台~6台とつないだ場合、問題なく検査できるでしょうか。

USBカメラ4台以上になりますと一般的にUSBポートの負担が大きくなり、画像に遅延が出たり、止まったりしやすくなります。 鏡等を用いてできるだけカメラ台数を減らすことができればその方が良いかと思います。